舐めんなっ、算数カード
小学校1年生の息子の毎日の宿題は、
プリント1枚、国語の教科書の音読、そして算数カード。
プリントは学童で帰宅前にやってくるので、
家に着いたら私は夕食を作りながら、
息子の国語の教科書の音読を聞いて、音読カードに保護者のチェック。
その後、お風呂で一緒に算数カードをこなすというのが毎日のルーティン。
今回はこの宿題である算数カードの素晴らしさについての話です。
算数カードとは
算数カードとは、リングで留めてある暗記用のカードに(英語などの暗記科目で使ったよね?)、
表には、⚫️+⚫️や、⚫️ー⚫️と書いてあって、
裏にはその答えが書いてあるという、いわば計算問題のフラッシュカード。
現在、息子は学校で、四則演算のうちの足し算や引き算など、
小学校1年生の算数で最初に教わる1桁の数字の計算をしています。
ほんの夏前までは、
算数の宿題を横目で見てあげては、間違えている問題について
紙に棒を書きながら、
足すってこういうことだよ
引くってこういうことだよ
なんて、それこそ棒を1つずつ数えながら説明していたんですよ。
でも今は…
数の暗黙知
親である私自身はといえば、とにかく学生時代、数学は大の苦手で。
はっきり言って数にコンプレックスがあると言ってもいいくらい嫌い。
そして、こういう計算カードを毎日やる意味ってよく分からなかったんですよ。
やり方がわかれば別にいいのでは?
問題を多くやる必要があるのか?
そう思っていたです。
ですがつい最近、なんとなく見ていたドラマのドラゴン桜で、
この算数カードに対する認識を一変させられたんです。
ドラマ内で、数学のスペシャルコーチが出てきて、
生徒に一番最初にやらせたのが大量の計算問題。
文句を言う生徒に、桜木先生が、
「数学ってのはゲームだ!ゲームが上手くなりたきゃやりこめ」って言ったんですね。
そして、数の暗黙知という言葉を知りました。
暗黙知とは、経験的にできるけど、簡単に説明はできない知識のこと。
自転車を例にとると、乗り方を説明するのは難しいけど、
いつの間にか体が覚えていて、今は何も考えずとも簡単に乗れていますよね。
それってお箸や鉛筆なんかもそう?
そして、なんと算数でも同じなのだとか!!!
つまり、小学校1、2年生で徹底的に数の暗黙知、
この数とこの数を足したり引いたりするとどのくらいの数になるのか、
それを計算問題で体に染み込ませると、
数字を感覚で理解できるようになる。
すると、中学や高校で学ぶ数学の理解が格段に速くなって、数学が得意科目になるんだとか。
いや、だから数学嫌いなのか、私!
だって最初の段階の計算問題すら全然やってこなかったもんね。
もう、最初の段階でつまずいていたいてたってことなのね。
イヤイヤやってたドリルって実はちゃんと意味があったんだなぁ。
こういうの知ってたら、あの頃もっとちゃんとやったのにな(言い訳)
息子の変化と思うこと
最初は1問やるごとに、一緒に数を数えながらしていた計算も、
徐々に頭の中だけで計算できるようになり、
いつの間にか計算カードにはない、2桁の計算もできるように。
足し算と引き算を合わせた問題を入れたりもして、
毎晩、お風呂の中で数の暗黙知を鍛えています。
圧倒的にスピードも早くなったので、
一体頭の中でどんなふうに計算してるの?と尋ねましたが、
「秘密」だそうです。
秘密でもなんでもいい。
あなたができるようになることを楽しめていればね。
そして、改めて思ったんです。
スポーツも、勉強も、遊びも、どんなことだって、
自信を持って、できる!と言えるレベルになるには、
基礎の絶対量が必要不可欠なんだなと。
別にとても当たり前なことなんだけど、
子どもが目の前で何かを吸収していくのを目の当たりにすると、
人間ってやっぱりすごいな〜って思うんです。
これは英語も全く同じで。
私は毎度のクラスで、子どもたちの成長に感動させられているんです。(泣)
綺麗に発音できる人は、それだけ耳と口で英語のインプットとアウトプットを繰り返した人だし、
上手な文章を書ける人は、それだけ英語の文章の型で練習した人。
絶対量をこなすと、それが染み込んで何も考えずにできるような暗黙知になって、
センスが磨かれるんだと思います。
四則演算、今後もしっかり付き合ってあげようと思った私なのでした。
算数がメインの今回の記事。
今後は英語だけでなく、日常の子育て、遊び、読んだ本…いろいろ書いていきます!
本日もお読みいただきありがとうございました!